汚水ポンプ制御部品交換工事

汚水ポンプが壊れたので2台とも交換し、水位制御のフロートスイッチも交換。

工事後に作動確認、それぞれの作動を確認し正常に作動するかを見ます。

操作盤上での手動スイッチ操作で、汚水ポンプは両方とも正常に動きました。

そしてフロートスイッチの作動確認をするのでスイッチは自動交互へ切り替え。

まず満水警報のフロートスイッチを上げてみて・・・警報はちゃんと鳴りました。

次にポンプON、OFFのフロートスイッチを上げて・・・No.1ポンプが作動。

さらにもう一回、ポンプON、OFFのフロートスイッチを上げて・・・No.1ポンプが作動。

なんでやねん。

スイッチは自動交互に入っているので、通常であればNo.1が動いたら次はNo.2が動きます。

なんどやってもNo.1しか動かない。

でも手動スイッチではNo.2は動いてくれます。

考えられるのは、

・操作盤内の制御部品の故障

でしょう。

で、原因の箇所は、

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写真真ん中の半透明の箱っぽいやつです。

これは交互リレースイッチと呼ばれるやつで、動くたびにNo.1→No.2→No.1→No.2と

切り替えをしてくれる制御部品です。

「オムロン ラチェットリレー G4Q」というやつです。

これはプラグインタイプなので物だけを交換可能なので楽なんですが・・・

個人的な経験則だと、このG4Qは故障しやすい気がします。

※メーカーさんを非難している訳ではありませんよ!

過去に何度もこの事例がありましたが、ほぼこのG4Qの故障でした。

内部で物理的にラチェット部をガチャガチャさせて動くので劣化が早いのかも。

プラグインタイプなので交換は楽だしメンテナンスしやすいのはいいんですけどね。

汚水槽とかの排水槽設備は毎日頻繁に動くので、物理的に劣化が早いのかな。

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今回もやっぱりラチェット部が壊れていました。(真ん中の白っぽいプラスチックのやつ)

壊れていたというか、疲労で折れた感じです。

今回はそのまま同じものを交換するのではなく、違う物に入れ替えました。

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左が新しい部品。

「オムロン 交互運転リレー 61F-APN2」というやつ。

G4Qと作動は同じですが、これは電子リレーで制御します。

同じくプラグインタイプなので交換もメンテナンスも簡単です。

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まずは既存のG4Q、接続ソケットを外します。

で、61F-APN2を設置するのですが、G4Qと61F-APN2では後ろのピンの位置が

微妙に違います。

言ってしまえば上下が逆なんですが、新しく設置した物が上下逆って・・・

ちゃんと正面向かせる為には配線をちょっといじらないとならないです。

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こんな感じで配線を渡してあげます。

接続出来たら作動確認をします。

ちゃんと自動交互にスイッチを入れます。

そしてまた汚水槽内でポンプON、OFFのフロートスイッチを上げて・・・

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まずはNo.1ポンプが作動しました。

んでもう一回、ポンプON、OFFのフロートスイッチを上げて・・・

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そしてNo.2ポンプが作動しました。

作動は正常ですね、これで直りました。

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配線を収めてあげて終了です。

今回はイレギュラーで故障が見つかりましたが、まーこんな事はよくある。

実際、故障箇所を交換してみて、新たに故障箇所が見つかるなんてよくあります。

見えない部分だし、金をかけたくないという人もいますし、ポンプ1台動いているから

いいんじゃね?という人もいます。

そうじゃないんですよ・・・見えない所にある設備ほど大切なんですよ。

見えないからメンテナンスもしないでほったらかしにして、いざ壊れたらさあ大変!なんて

ホントによくある話で・・・

水関係の設備はなぜかほったらかしにされやすいですね。

ま、そんな話はさておき、今回は制御部品交換の話でした。

もっと色々載せられる様に現場をこなしていきます。